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カエルのヒジ関節再生に初めて成功 京大・阿形教授の研究チーム

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カエルのヒジ関節再生に初めて成功 京大・阿形教授の研究チーム

カエルの関節再生のイメージ。ヒジ関節で切断すれば、関節が再生することがわかった。ただ、上腕部を切った場合、関節は再生されない(京都大の阿形清和教授提供)

 これまで再生することができないとされた両生類のカエルの関節を初めて再生することに成功したと、京都大大学院理学研究科の阿形(あがた)清和教授(再生生物学)らの研究チームが21日、発表した。研究成果は近く米科学誌「リジェネレーション」に掲載される見通し。今後、人間などほ乳類で関節再生の可能性を探る。

 研究成果によると、実験にはオタマジャクシから変態した直後のアフリカツメガエルを使用。カエルの前肢のヒジ関節で切断したところ、根元に残ったヒジ関節の細胞が自然に活性化し、軟骨組織が形成されることで、約4週間でヒジ関節が従来通りに動くようになったという。

 ただ、手や指などの再生までは難しいほか、ヒジ関節より上の上腕部で切断した場合、軟骨組織はできるものの、ヒジ関節の再生は難しい。今後は遺伝子操作などの手法を使い、再生の精度を上げる試みを行う。

 阿形教授は「カエルで得た発想をほ乳類に応用することで、将来は人間を含むほ乳類で関節再生を実現することができるかもしれない」と話した。研究チームは今後、マウスを使った同様の実験を行い、ほ乳類での関節再生の可能性を探る計画としている。

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