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【映画コメンテーター、有村昆のキネマの献立】「ザ・ウォーク」生きるために渡るのだ

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【映画コメンテーター、有村昆のキネマの献立】
「ザ・ウォーク」生きるために渡るのだ

「ザ・ウォーク」の一場面

 「アバター」など、過去に3D映画は数多くありました。しかしその大半が、瞬間的に飛び出して脅かすだけの効果を狙ったもの。製作者は3Dの使い方を試行錯誤していたんです。でも今作「ザ・ウォーク」(来年1月23日公開)は一味違う。ただの“ビックリ”ではなく、高所独特の“フワッ、ゾクッ”とした感覚を全編で体感できる。3Dへのアプローチの仕方を根本から変えた傑作です。

 1974年。完成間近のワールドトレードセンター(WTC)のツインタワーに深夜忍び込み、2つのビルをワイヤでつなぐ。そして朝。その1本のワイヤロープの上を命綱をつけずに無許可で歩いたフランスの大道芸師フィリップ・プティの実話をもとにしたドラマ。高さ411メートル、地上110階の世界一のワイヤウォークです。

 彼の挑戦を描いた記録映画「マン・オン・ワイヤー」は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。同作でもプティが渡る写真は出ますが、当時、警察官が止めに来たため、残念ながらビデオカメラには収められていないのです。

 今回メガホンをとったのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのロバート・ゼメキス監督。くしくも今年は同作の主人公たちが訪れた“未来の年”。その当日10月21日に私、監督と対談をさせていただきました。

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