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【「橋下劇場」閉幕~8年の軌跡~】(3)「強烈な発信力」の光と影 舌鋒鋭く政敵〝口撃〟、風俗活用発言では仲間去る

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【「橋下劇場」閉幕~8年の軌跡~】
(3)「強烈な発信力」の光と影 舌鋒鋭く政敵〝口撃〟、風俗活用発言では仲間去る

橋下徹氏の発言録。強烈な発進力にも光と影があった

 橋下徹人気の絶頂期だったかもしれない。40年ぶりの大阪市長・知事のダブル選に沸いた平成23年11月。大阪市中央区の南海難波駅前を埋め尽くした聴衆の視線の先に、知事から市長へのくら替え出馬を決断した橋下がいた。

 「僕は市長というポストをなくすために大阪市長になる。市役所を解体し、お金、権限を区役所に移し、みなさんにお返しする」。歯切れよく繰り出される言葉に、支持者らは熱烈な声援を送った。

 現職の市長として真っ向から対峙した平松邦夫は「言葉の一つ一つに強烈な刷り込み力があった」と振り返る。橋下との一騎打ちになった市長選の結果は、20万票差の完敗だった。

「負けたときは一族郎党どうなるか」

 橋下は、平松を応援した大阪市の幹部や市職員の労働組合を、約1年にわたって執拗(しつよう)に攻撃していた。

 「政治活動に公務員が首をつっこんでくるのはおかしい。負けたときは一族郎党どうなるか。われわれが勝ったときには覚悟しとけよ」。そう述べたのはダブル選の約1年前のことだ。

 平松は今年11月のダブル選で、橋下の後継候補の吉村洋文の対抗馬として立候補した元自民市議を全面的に支援したが、結果はまたもや完敗だった。

 「橋下さんのマジックがとけていない人がメディアを含めて多い」。そう徒労感をにじませながら、平松は「攻撃を受けたことがない人は拍手を送り続けているかもしれない。だが私にとっては政敵などというレベルでは語れないほどの気持ちがある。これは傷つけられた人でなければ分からない」と心情を吐露した。

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