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【「橋下劇場」閉幕~8年の軌跡~】(2)「橋下さん、靴まちごうてはりますよ」 靴の履き違いが松井氏との最初の出会いだった

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【「橋下劇場」閉幕~8年の軌跡~】
(2)「橋下さん、靴まちごうてはりますよ」 靴の履き違いが松井氏との最初の出会いだった

 平成19年春、大阪市北区のスポーツクラブ。まだ茶髪のタレント弁護士だった橋下徹は、トイレで声をかけられた。「橋下さん、靴まちごうてはりますよ」。大阪府知事、松井一郎との最初の出会いだった。橋下は、間違って松井の靴を履いてトイレから出ようとしていたという。

 松井は当時、2回目の当選を果たしたばかりの自民党の若手府議。橋下とは面識はなく、「テレビに出ている人」という印象しかなかった。

 無記名投票に反発

 その2人が急接近するきっかけは、「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC、大阪市住之江区)への府庁舎の移転案だった。

 湾岸部の人工島・咲洲(さきしま)にあるWTCは7年4月、市の第三セクターが約1200億円かけて建設した55階建ての超高層ビルだが、16年2月に経営破綻していた。橋下はこのビルを府が買い、新しい府庁舎とする異例の案を就任1年目の20年8月に表明した。

 21年3月、府議会で移転関連議案は否決された。採決が無記名投票で行われ、賛成方針を決めていたはずの最大会派自民府議団から大量の造反者が出たのだ。

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