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【橋本奈実の芸能なで読み】宝塚102年目は“偉大なるマンネリズム”から脱却を 演出家・小池修一郎氏が語る“行く年来る年”

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【橋本奈実の芸能なで読み】
宝塚102年目は“偉大なるマンネリズム”から脱却を 演出家・小池修一郎氏が語る“行く年来る年”

「るろうに剣心」の製作発表で思いを語る小池修一郎さん(野村成次撮影)

 そして宝塚版の大きな特長は、原作の人物設定や世界観を生かしたまま、オリジナルの登場人物として、伝説の新撰組隊士、加納惣三郎を加えた物語を作り出すこと。新キャラクターの投入は、原作者が後押ししてくれたという。

 加納を選んだのは有名なキャラクターであり、架空の人物であること。「この話はある意味、ファンタジーなので土方歳三など実在の人物が絡むと強すぎる」。加納にはいくつかの伝説があるが、花魁(おいらん)に入れあげてなった“愛に生きた男”のイメージを大切に、剣心、薫とからめていく方向だ。

雪組トップ・早霧せいなの希有な資質

 主演の雪組トップスター、早霧(さぎり)せいなさんは「伯爵令嬢」「ルパン三世」「るろう-」と漫画原作ものが続く。「早霧は高い演技力があるのと同時に、存在様式がリアルではない。つまり、ありえないと思うような架空の役を身にまとい、説得力を持たせることができる、希有(けう)な資質を持っているんです」。

 早霧さんはリアルな演技をするタイプという。通常はリアルに演じれば演じるるほど、漫画のイメージと離れてしまう。だが、早霧さんの場合、漫画と乖離(かいり)せずに融合し、逆に役のリアリティーが膨らんでいく。それは高い演技力に加え、本人の容姿や性格も大きな要素となっているいう。

 「男役としては小柄で端正な顔立ちだけど、非常に面白みのあるキャラクター。容姿と内面がうまく引き合って絶妙なバランスを作っている。そこが彼女の大きな面白いところだと思いますね」

 先の制作発表。早霧らが衣装をつけたパフォーマンスで確信を持った。「すごく良かった。ずっと早霧に剣心は合うと思っていたが、こんなに魅力的になるんだと。私の中でもさらにイメージが膨らみました」

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