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【関西の議論】「中国人に見られるのが悔しい」訪日台湾人、なぜか“無言”で観光…爆買いの陰で中台の深い溝

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【関西の議論】
「中国人に見られるのが悔しい」訪日台湾人、なぜか“無言”で観光…爆買いの陰で中台の深い溝

訪日外国人観光客でにぎわう黒門市場。台湾人たちは無言で観光旅行をしているという=大阪市中央区

 また、台湾の観光地にある有名店では、人民元を握りしめた中国人観光客が行列に割り込み、「あの棚の商品を全部くれ」と大声でまくし立てる姿も。中国人観光客の横柄な振るまいに、従業員側も「お金を落としてくれるのはありがたいが…」と辟易(へきえき)しているという。

 それだけに、台湾人観光客は「日本人の従業員が、中国人に対してときに冷淡な対応をみせる心情は理解できる。でも一緒にされるのは…」と複雑な表情を浮かべる。

ついに訪日観光客は中台逆転

 日本政府観光局のまとめでは、昨年の年間訪日外国人は過去最多の約1341万人となった。国・地域別の内訳は台湾からが約283万人でトップ。2位が韓国で約276万人、3位が中国で約241万人の順だった。

 一方、今年1~10月の推計では約1631万人を数え、すでに年間ベースでの過去最多記録を更新している。内訳を見ると、中国人が2倍近くの約428万人に達している。次いで2位が韓国約323万人、3位が台湾約311万人となっており、日本旅行の中台逆転が鮮明になっている。

 そんななか、中国の習近平主席と台湾の馬英九総統が11月7日、シンガポールで首脳会談を行った。1949年以来66年ぶりとなる電撃的な握手が全世界を驚かせたが、台湾社会の反応はいたって冷静だ。

 日本へ観光旅行に来ていたある台湾人は「来年1月の台湾の総統選では、政権交代が確実視されている。少なくとも台湾側においては国民党政権による党利党略上のポーズという要素が強い」と説明する。

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