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長崎新幹線は結局、フル規格? フリーゲージ開発が遅れ…国交相は「沿線と調整し決定」

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長崎新幹線は結局、フル規格? フリーゲージ開発が遅れ…国交相は「沿線と調整し決定」

実用に向けた走行試験の遅れるフリーゲージトレイン

 開発が大幅に遅れる新型車両「フリーゲージトレイン」(軌間可変電車、FGT)に関して、石井啓一国土交通相は、「なんとか調整をして決めさせていただきたい」と述べ、九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)への投入について、沿線自治体などとの調整を本格化させる考えを示唆した。

 福岡市内で5日に開かれた地元経済界との会合で述べた。

 会合にはJR九州の唐池恒二会長も出席した。唐池氏は「JR九州は、線路を試験運転の場所に提供しており、よい方向に進んでほしい。(開発の遅れについては)いささか責任を感じている」と発言したという。

 長崎ルートについて、政府与党は平成34年度開業をできるだけ前倒しすることで合意した。しかし、FGTは走行試験で不具合が生じ、開業時点で車両を量産することが困難になっている。

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FGTの速達性、短縮わずか30分…最高速度270kmで結局、博多で乗り換え…

 国土交通省は4日、FGTの走行試験が大幅に遅れると発表した。長崎ルートは平成34(2022)年度開業予定だが、この時点で車両を量産することは極めて困難となった。(九州総局 村上智博)

 FGTに暗雲が立ち込めてきた。長崎ルート沿線自治体の関係者からは「フリーゲージ一本やりではなく、対応を考えなければならない」として、「フル規格化」の検討を求める声が上がった。

 FGTは昨年秋、走行試験中に車軸付近のひびや摩耗が確認され、試験中断に追い込まれた。4日に東京で開催されたFGTの技術評価委員会では、走行試験再開は、早くとも来年度後半になることが報告された。試験終了は31年度までずれ込む見込みで、長崎ルート開業に、生産を間に合わせるのは難しくなった。

 九州の関係者は、開発の遅れが長崎ルート開業に影響しないか、やきもきする。もともとFGTに対しては、懐疑的な意見が少なくない。

 計画によると、長崎ルートは、大きく3つに分かれる。博多~新鳥栖と、新鳥栖~武雄温泉、そして武雄温泉~長崎だ。このうち新鳥栖~武雄温泉区間を、在来線のレールを使用することになっている。

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