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【関西の議論】韓国人による仏像窃盗対策にも有効…脚光浴びる「3Dプリンターでレプリカ文化財」の取り組み

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【関西の議論】
韓国人による仏像窃盗対策にも有効…脚光浴びる「3Dプリンターでレプリカ文化財」の取り組み

3Dプリンターで作製された仏像のレプリカを手に取る大河内智之さん=和歌山市の和歌山県立博物館

 文化財の盗難が後を絶たない中、「3次元(3D)プリンター」で文化財のレプリカを作って盗難に備える取り組みが注目されている。3Dプリンターを使えば実物そっくりの品が安価に作製できる。過去に大規模な盗難被害に遭った和歌山県では、博物館と工業高校が連携して3Dプリンターで仏像のレプリカを作製し、寺院に安置する活動を進めている。韓国人による仏像窃盗が相次いだ長崎県対馬市でもレプリカを寺社に置くことを検討。銃の作製など悪用も懸念される3Dプリンターだが、用途はますます広がっており、歴史的な“お宝”を守る方法としても期待されている。(秋山紀浩)

盲学校がきっかけ

 「ぜひ触れてみてください。持ち上げてもらっても構いませんよ」

 和歌山城の近くにある和歌山県立博物館(和歌山市)。入り口付近に展示された仏像や祭礼用の仮面などにガラスケースの覆いはない。全て3Dプリンターで作製され、来館者の誰もが手に取ることができる。その出来栄えは、一見しただけではレプリカと気付かないほど精巧だ。

 そもそも3Dプリンターでレプリカ作りを始めたのは、地元の盲学校の生徒らに「触れることで文化財への理解を深めてもらおう」と考えたのがきっかけで、同館と県立和歌山工業高校(同市)が平成22年から連携して取り組みを始めた。

 「視覚障害がある人と、目で理解する博物館の展示物との間には壁があった。触れることでより多くの情報を伝えることができると考えた」。同館の主査学芸員、大河内智之さん(40)はそう説明する。

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