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【脳を知る】「肥満で悪化傾向」との報告もある偏頭痛、自己管理で改善を

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【脳を知る】
「肥満で悪化傾向」との報告もある偏頭痛、自己管理で改善を

偏頭痛は自己管理で改善できる可能性も

 以前、「稲妻の起こる日には片頭痛の発作が多い」など、気候と頭痛の関連性についてお話ししました。

 頭痛は脳疾患の兆候であることが多く、診断の手がかりになることは少なくありません。一方で、診察をしていると原因がはっきりしなかったり、制御困難な頭痛に出合うこともあります。原因が分からないとはいえ、仕事が忙しくて睡眠時間が短かったり、食事内容が乱れているなど、なんとなく体調を崩している方に多いことも事実です。

 少し以前の報告になりますが、2年前に米国神経学会で「肥満者において片頭痛悪化傾向がみられる」という報告がなされました。何度も頭痛が繰り返して起こる「反復性片頭痛」を起こすリスクが、肥満患者では正常体重者に比べて81%上昇するという内容でした。特に50歳未満の若年層で、よりその傾向が強いことも同時に報告されています。

 今まで片頭痛は女性に多いことや、ワインやチーズ、ナッツ、チョコレートなど誘発原因となる食物があることは良く知られていました。

 しかし、いわゆる生活習慣病に関係する要因はあまり論じられることはありませんでした。そのため、自己管理で改善できる余地が少ない疾患と捉えられる傾向もありました。この研究結果は、健康的な生活を送ることで片頭痛の発作を抑制できる可能性を示しているといえます。

 今後、さらに研究が進めば肥満以外の要因でも片頭痛に関わるものが判明するかもしれません。いまだに謎の多い片頭痛ですが、自分でできる範囲での健康管理を行うことは大切なようです。それでも制御できない片頭痛は、やはり内服治療に頼るしかありません。

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