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【脳を知る】排尿障害など伴う「脊髄係留症候群」 成長期に症状が出た場合は早期の手術を

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【脳を知る】
排尿障害など伴う「脊髄係留症候群」 成長期に症状が出た場合は早期の手術を

脊髄係留症候群は早期の診察・治療を

 小児期にあまり目立った症状がなくても、身長が一気に伸びる成長期の頃に脊髄の引っ張りが強くなって、症状が目立ってくることもあります。このように脊髄が足側につなぎ止められて症状が出てくることを「脊髄係留症候群」と呼びます。

 成長期にさしかかった頃に排尿障害や歩行障害が出てきた場合は、脊髄をつなぎ止めているところを手術で切断し、脊髄の引っ張りをゆるめてあげる必要があります。

 症状が出てから時間が経つと、手術しても改善は難しく、特に排尿障害が改善しにくいといわれています。終糸を切るだけの手術であればそれほど難しい手術ではないので、早期診断・早期治療が大切です。

 一方、症状があまりなくて、高齢になってから脊柱管狭窄症など他の病気で初めて撮影した腰椎のMRI検査で、たまたま脊髄係留が発見されることがありますが、このような場合は手術は必要ありません。(和歌山県立医科大学 脳神経外科 講師 西岡和哉)

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