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国籍不明船相次ぐ漂着、10隻から計23人の遺体 日本海沿岸に北朝鮮漁船か

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国籍不明船相次ぐ漂着、10隻から計23人の遺体 日本海沿岸に北朝鮮漁船か

能登半島沖で発見された国籍不明の木造船=29日午後、石川県輪島市

 船は長さ数メートルから15メートル、幅も2、3メートル程度。船底が平らだったり、黒いタール状の塗料が塗られたりするなど朝鮮半島の船の特徴が認められた。一部の船に「朝鮮人民軍」「保衛部」との表記があり、別の船でもハングル表記のペットボトルやたばこの箱が見つかった。

 遺体は確認できる限りすべて男性。20~70代とみられる。脱北をうかがわせるようなものはなく、船内は集魚灯や漁網、イカ釣り用の漁具などが散乱。警察内部ではスパイ工作船や脱北船ではなく、漁船との見方が広がっている。

 背景に食糧難?

 北朝鮮の動向に詳しいアジア経済研究所の中川雅彦グループ長は「漂着したのは、北朝鮮の軍や保衛部が運営する水産事業所に所属する船だろう」と指摘。コリア・レポート編集長の辺真一さんは「金氏の号令を受けて夏場に出港した大量の漁船の一部が遭難したのではないか」とした上で「北朝鮮の食糧難は深刻。無理を承知で漁獲増を目指している節がある」と話している。

 日本海では毎年11月ごろから翌年3月ごろにかけて大陸から強い風が吹く。第9管区海上保安本部(新潟)の担当者は「日本海を北上する対馬海流もある。さらに船が漂着する可能性がある」とみている。

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