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【理研CDBが語る】細胞の個性 染色体がほどけたときに見えてくるもの

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【理研CDBが語る】
細胞の個性 染色体がほどけたときに見えてくるもの

ES細胞の核の中を覗くと、染色体(白)のほどけ方は細胞が分化する前(左)と後(右)で大分違う

 私は、このほどけ具合の調節のしくみが分かれば、細胞の個性が生み出される機構の本質が明らかになると考えて研究を行っている。現在、マウスの胚性幹細胞(ES細胞)が体の細胞に分化する過程の染色体のほどけ具合の調節の様式を詳しく調べている。

 染色体のほどけ方の全体像を直接観察するのは非常に難しいが、間接的に垣間見えるいくつかの状況証拠は、この過程のごく初期に染色体のほどけ方が大きく変化する分岐点があることをほのめかしている。いわば細胞の個性の分岐点ではないかと考えており、さまざまな手法を組み合わせてこの仮説を検証していきたい。

 平谷伊智朗(ひらたに・いちろう)東京大大学院修了。その後7年近くにわたる米国留学を機に、染色体のほどけ方から細胞の個性が生まれるしくみを研究する「エピジェネティクス」という分野に参入。帰国後は静岡県三島市にある国立遺伝学研究所を経て、平成25年より理研CDB・発生エピジェネティクス研究チームリーダー。週末は2人の子供と地域の子供たちとサッカー。

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