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【衝撃事件の核心】アルミ食べた3歳児「骨と皮だけ」衰弱死 〝鬼母〟の育児放棄か、先天性難病が原因か 裁判員の判断は

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【衝撃事件の核心】
アルミ食べた3歳児「骨と皮だけ」衰弱死 〝鬼母〟の育児放棄か、先天性難病が原因か 裁判員の判断は

先天性ミオパチーの患者。筋力が弱く首がすわらない(出典・筋疾患百科事典)※写真は事件とは無関係。一部画像処理しています

 食べても栄養が行き渡らず、やせていく症例がある。筋疾患の指定難病「先天性ミオパチー」。やせ細った3歳10カ月の女児の死因が唯一最大の焦点だ。難病の長女に十分な食事を与えず、衰弱死させたとして保護責任者遺棄致死罪に問われた母親(20)の裁判員裁判で、大阪地裁(小倉哲浩裁判長)は30日、判決を言い渡す。検察側は「骨と皮だけの状態で死亡しており、むごく悪質だ」と懲役6年を求刑。弁護側は「毎日3食与えていた」と病死を主張し、母親も「娘を精いっぱい育ててきた」と涙ながらに無罪を訴えた。わが子に飢えを強いた〝鬼母〟か、それとも一緒に病気と闘った愛情深い母なのか。裁判員は難しい判断を迫られる。

腸からアルミ箔、ろう

 公判の証拠調べの中で、裁判員には顔や胸部、背中など6カットの遺体写真が示された。傍聴席からは見えないモニターに映し出されたため、どれだけやせていたかは分からない。ただ被告人質問での検察側の追及から、ある程度の推測はできる。

 検察官「遺体見たよね? あなた、さっきから『特段やせてる認識はなかった』と言っているけど、えらいやせたな、という印象は本当に持ってなかった?」

 母親「はい」

 検察官「遺体のどこに脂肪が付いてると認識していたの?」

 母親「…」(沈黙)

 検察官「あのような状態でも、脂肪が付いていたという認識なんですか」

 母親「はい」

 3歳2カ月のときに11・4キロだった長女の体重は、その後の8カ月で8キロまで減っていた。これは同年代の平均体重の半分以下だ。

 司法解剖時、長女の胃は空っぽで、腸からはタマネギの皮やアルミ箔、ろうなどが見つかっている。検察側は長女が空腹にあえいだ末に、食べられないものまで口にしたとみており、論告でも「骨と皮だけ」と強調した。

母「まったく食べぬ日、翌日に大食。病気の影響」…難病ミオパチー、実態は…

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