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【衝撃事件の核心】「一触即発」どころか「疲れたやろ」 京都ごみ屋敷の強制撤去 職員に感謝した家主〝肩すかし〟のナゾ

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【衝撃事件の核心】
「一触即発」どころか「疲れたやろ」 京都ごみ屋敷の強制撤去 職員に感謝した家主〝肩すかし〟のナゾ

行政代執行で私道をふさいでいるごみを撤去する京都市職員=11月13日午前10時11分、京都市右京区(頼光和弘撮影) 行政代執行で私道をふさいでいるごみを撤去する京都市職員=11月13日午前10時11分、京都市右京区(頼光和弘撮影)

 ごみのため込みで近隣住民の迷惑となる「ごみ屋敷」問題をめぐり、京都市が11月中旬、右京区の50代男性宅に対し、ごみ屋敷条例に基づく行政代執行に踏み切った。市と男性はやりとりを続けてきたが折り合いがつかず、強制撤去に至った。市によると、私有地のごみ撤去について定めた同条例に基づく行政代執行は全国で初めて。男性が反発すれば、スムーズに進まないのではないかという懸念はあったが、当日は男性も落ち着いた様子で、撤去を静かに見守った。最後には、職員に「ご苦労さんやったな」と声をかける場面も…。市が男性に請求する金額はごみ袋代のみ。最高でも1万円にとどまる。

車いす通れず〝着手〟

 11月13日午前10時。強制撤去は、職員が読み上げる代執行宣言を合図にスタートした。作業を行う職員がポリ袋などに詰められたごみを次々と運び出し、作業は約2時間で終了した。

 ごみがあったのは男性宅前の私道(幅約1・3メートル)だ。高さ2メートル、南北約4・4メートル、東西約90センチにわたって積み上がった古紙などだった。

 行政が私道の中に踏み込んでごみの強制撤去に踏み切ったのは、単にごみが山積みになっているということだけではなかった。男性宅は4軒続きの集合住宅で、男性宅は東西を走る市道に近い南側にある。住宅前を通る南北の道は私道だが、残る北側3軒に住む住民たちは、男性宅の前を通らなければ市道から出入りできないつくりだった。

 ごみによって私道の道幅は約40センチにまで狭まっていた。歩いて通り抜ける場合は、何とか通行はできる状態だったが、男性宅の隣に住んでいる女性は、高齢の車いす利用者。車いすに乗ったまま出入りすることができないため、市は住民の通行に支障があると問題視したのだ。

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