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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】若虎を千尋の谷に…補強まだ足りぬ!和田“名監督”でも投打は…金本流ゼロ開幕の真意は

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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】
若虎を千尋の谷に…補強まだ足りぬ!和田“名監督”でも投打は…金本流ゼロ開幕の真意は

背番号「6」と「31」がいる幸せ、だが…。金本知憲監督と掛布雅之二軍監督の情熱を、若虎は汲めるか=甲子園球場(中島信生撮影) 背番号「6」と「31」がいる幸せ、だが…。金本知憲監督と掛布雅之二軍監督の情熱を、若虎は汲めるか=甲子園球場(中島信生撮影)

 開幕構想を白紙にした金本知憲新監督(47)の狙いが当たるのか、外れるのか、ポイントは若手選手の今オフの過ごし方に尽きるでしょう。来季の開幕は3月25日の中日戦(京セラD)ですが、金本監督はスタメンなどを開幕2~3日前に決めると発言しました。レギュラーを固定観念で見ずに、チーム内競争で勝ち上がった選手にポジションを与える、という考えです。根底にあるのは若手にベテラン、中堅からポジションを奪え-という叱咤(しった)激励ですね。親心に報いるのはいつ? 今オフでしょう!

チーム総得点465、総失点550…つまり「マイナス85」!

 本格的なオフを迎えました。金本新監督誕生からスタッフの編成、秋季キャンプと慌ただしく動いた時期が過ぎ、来春の1月自主トレ開始までの期間、監督、コーチ、選手たちはオフを過ごすことになります。

 球団は? オフは戦力整備の期間です。マートンに代わる新外国人選手の獲得、FA補強、トレードなど戦力補強の山場を迎えるのです。すでにFAでは中日から宣言した左腕・高橋聡文投手(32)の獲得に乗り出しました。球界全体の動きを見れば、他球団との競争もなく、貴重な左腕リリーバーを獲得できそうです。

 さらに、前レンジャーズで高知の独立リーグに所属していた藤川球児投手(35)の入団も正式に発表されました。

 「金本監督らタイガースの熱意を感じた。優勝に貢献したい」

 火の玉ストレートが甲子園球場に戻ってくる。それだけでもワクワク感がありますね。先週のコラムで書いた通り、抑えの呉昇桓投手のメジャー移籍問題がありますが、高橋と藤川の加入で、阪神投手陣の層は確実に厚くなったはずです。

 しかし、それでも本音を言えば戦力補強は足りていない! と言い切りたいですね。

 2015年のチーム成績を改めて見直したいですね。まず投手陣は143試合で総失点550、防御率3・47でした。先発で2ケタ勝利を飾ったのは藤浪の14勝7敗と能見の11勝13敗という2人だけです。メッセンジャーが9勝12敗、岩田が8勝10敗と負け越し、4本柱では42勝42敗の勝率5割。そうですね、4本柱で貯金がゼロなのです。5番手を託された岩崎は3勝10敗と大きく負け越し。中継ぎの福原と安藤の2人で11勝8敗と踏ん張っていますが、傾向とすれば、若手の成長がなく、尻すぼみの印象ですね。

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