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【Jリーグ】「5秒ルール」で大躍進のJ2愛媛 木山新監督が掲げるハードワーク戦術でプレーオフ出場権獲得へ

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「5秒ルール」で大躍進のJ2愛媛 木山新監督が掲げるハードワーク戦術でプレーオフ出場権獲得へ

愛媛・木山監督(撮影・榎本雅弘)

 サッカーJ2上位チームによるJ1昇格争いが熱を帯びるなか、愛媛が勢いを増している。8日に行われた第40節で京都を1-0で下して3連勝を飾り、J1昇格プレーオフ出場圏内の5位をキープ。勝ち点2差で4位C大阪を追う。今季就任した木山隆之(たかし)監督が「シンプルに相手より走ろう」と掲げ、攻守のハードワークを押し出す戦術が奏功。一躍、台風の目となっている。(吉原知也)

 8日のアウェー京都戦。降雨の荒れたピッチでも、愛媛の選手たちはボールを持つ相手にチャージをかけ、好機を探り続けた。後半36分、途中出場した21歳のMF白井がゴール前のこぼれ球を反転しながらたたき込んだ。決勝ゴールに、勝利への執着心が表れた。

 一昨季は17位、昨季は19位に沈んだチーム。低かった前評判を覆す今季の原動力のひとつが、「5秒ルール」。相手にボールを取られたら5秒以内に奪い返すという守備の約束事だ。J2の水戸と千葉で監督を務め、昨季までJ1神戸のコーチを務めた43歳の指揮官が就任早々に戦術の柱として掲げ、日々の練習で選手たちに言い聞かせてきた。今では、チームにしっかり浸透している。

 開幕前、不正な会計処理による粉飾決算が発覚し、経営規模の小さいクラブは揺れに揺れた。だからこそ、木山監督は「クラブを支えていくためにも、勝たなければいけない」と言葉に力を込める。

 2006年にJ2に加盟したクラブにとっての夢は、初のJ1昇格。まずは残り2試合でプレーオフ出場権を手中に収めたいところ。「リーグ戦を戦い切る。その延長線上にプレーオフに出場するチャンスがあれば、そこはもうチャンスをつかみに行きたい」と木山監督。オレンジ旋風から目が離せない。

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