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【衝撃事件の核心】「反戦」京大中核派のバリケード封鎖 新左翼運動に垣間見える〝保守化〟 機動隊介入前に撤去したのは一般学生だった

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【衝撃事件の核心】
「反戦」京大中核派のバリケード封鎖 新左翼運動に垣間見える〝保守化〟 機動隊介入前に撤去したのは一般学生だった

バリケード封鎖をした校舎の前でマイクを握り、反戦や大学への不満を訴える参加者。一般学生の反応は「封鎖は迷惑」と冷ややかだった=10月27日、京都市左京区の京都大吉田南キャンパス バリケード封鎖をした校舎の前でマイクを握り、反戦や大学への不満を訴える参加者。一般学生の反応は「封鎖は迷惑」と冷ややかだった=10月27日、京都市左京区の京都大吉田南キャンパス

 当時バリケードの中にいた人たちは、今は70歳前後の年齢だ。大学時代にバリケード封鎖をしたことがあるというある男性は「当時は今と異なり、携帯電話もインターネットもない時代。何か主張を伝えようと思ってもビラをまくぐらいのことしかなかった」と説明する。「強引なやり方ではあったが、バリケードをつくれば学生たちの注目が集まる。それに乗じて、多くの人に問題に関心をもってもらおうという狙いがあった」

 別の経験者は「大学の先生たちも、昔はもっと偉そうで、権威的だった。その割に授業はいい加減。そうした大学の姿勢を批判する思いがあった」と話した。

 バリケードのなかでは、みんなで飲酒をするなど、お祭り騒ぎのようなこともしていたというが、封鎖している学生たちが研究者たちを講師としてバリケードの中に招いて「自主講座」を開催するなど、勉学の場となったこともあったという。

「批判は議論のきっかけになる」

 また、関西の大学で、学生運動の経験がある別の男性は「昔も封鎖を行えば、それを批判する学生もいた。それは議論を行うきっかけにもなった」と振り返る。「理解してもらえないことはあったが、議論する中で、自分たちの意見に賛同してもらえるきっかけになったこともあった」

 しかし、今回の京大バリケード封鎖については、やや冷ややかだ。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やスマートフォンの普及を指摘した上で「自分たちの主張を広く伝えるツールは昔と比べて格段に増えた。にもかかわらず、あえて半世紀近く前から続く伝統的な学生運動の手法を選ぶなんて、やり方が保守的だと感じた」。

 一方で「主張の中身にかかわらず、学生が世の中のことを考え、自由に何かをできるのも学生の特権かもしれない。バリケードを批判する学生がいたら、バリケードをつくっている学生にとっても議論の好機でもあったはず。じっくりと討論したら良かったのに」と話していた。

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