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【理研CDBが語る】神戸マラソンと小さなランナーたち

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【理研CDBが語る】
神戸マラソンと小さなランナーたち

マラソンでは一斉スタートとはならないが、ショウジョウバエのさなぎを観察すると細胞が一斉に集団移動している

 右利きの細胞が多いと時計回り、左利きの細胞が多いと反時計回りだ。つまり、マスゲームの練習をしなくとも、「ランナーを一斉に走らせる」ことは可能なのである。

 「細胞、走ってへんやん」というツッコミが聞こえてきそうだが、ここでは流しておこう。生き物の神秘は難問に満ちているが、研究者たちは、ちょっとした日常の一コマと対比させてニヤリとしたり、そこからヒントをもらったりする。今年の神戸マラソンでも、次の研究のヒントを探しながら、ランナーたちにエールを送りたい。

     

 前川絵美(まえかわ・えみ) 宮城県生まれ。石巻専修大理工学部を卒業後、大阪大大学院理学研究科にて学位取得。現在、理研CDB組織形成ダイナミクス研究チーム研究員。大学院では、蚊の標的認識行動を研究するため、実験装置を4年かけて作製した。現在は、ハエのさなぎの中で見られる集団細胞移動現象に魅了されている。昆虫嫌いの私を、「逃げずに観察しなさい」としかってくださった小学校時代の恩師に今更ながら感謝している。

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