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【連続青酸死】捜査679日、青酸入手ルートは謎のまま…捜査終結、舞台は公判へ

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【連続青酸死】
捜査679日、青酸入手ルートは謎のまま…捜査終結、舞台は公判へ

筧千佐子被告

 また、青酸化合物の入手先について、千佐子容疑者は「過去に経営していた工場の出入り業者からもらった。それ以降、瓶に入れて保管し続けていた」などと説明したものの、業者は特定できなかった。瓶も見つかっていないといい、捜査幹部は「肝心な点は謎に包まれたままだ」とする。

 一方、8人以外の男性数人の死亡については、合同捜査本部として立件を見送らざるを得なかった。この中には、立件に至った男性らと同様、死後に千佐子容疑者が多額の遺産を手にしたケースもあったが、殺害を認める自供もなく、薬物中毒と思われる記録も見つからなかった。

 事件を一括審理する京都地裁では、裁判員裁判に向け争点や証拠を整理する公判前整理手続きがすでに始まっている。近畿大法学部の辻本典央教授(刑事訴訟法)は「自白がなく、これ以上の立件は難しいと判断したのだろうが、ほかに不審死した男性もおり、捜査の限界を感じる。公判では、検察側に自白と間接証拠の整合性を説明する努力が求められる」と指摘した。

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