産経WEST

【関西の議論】刑務所全居室に液晶テレビ…〝快適処遇〟の是非 熱中症も多発「暑い、暗い、怖い」負のイメージ払拭に躍起

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
刑務所全居室に液晶テレビ…〝快適処遇〟の是非 熱中症も多発「暑い、暗い、怖い」負のイメージ払拭に躍起

定員6人の共同室。きれいにたたまれた布団の近くに私物を入れる黒いかばん、壁に本棚が設置され、液晶テレビまで備え付けられている=堺市堺区の大阪刑務所

 「塀の中」と聞いて頭に浮かぶイメージといえば、暗くじめじめとした独房に、受刑者の一挙一動に厳格な刑務官の姿だが…。大阪刑務所は10月、処遇の実態を知ってもらおうと、報道関係者向けの見学会を実施した。普段は外部の人の目に触れる機会がない単独室(独房)の中まで公開。意外なことに、清潔な居室に液晶テレビが置かれるなど、受刑者の〝快適〟な処遇をここぞとばかりにアピールした。今夏、居室にエアコンがない関西の刑事施設で収容者が熱中症になるケースが相次ぎ、弁護士会が「人権」の観点から問題視し、処遇改善を求める声を強めていた。見学会開催の背景には、刑務所の負のイメージを一掃する狙いもあるようだ。(大森貴弘)

本棚に漫画本まで…

 男性受刑者ばかり約2千人が収容され、西日本最大規模という大阪刑務所。厳重に施錠された分厚い鉄扉を2枚くぐり、塀の中に足を踏み入れた。

 「イチッニー、イチッニー!」

 受刑者が行進しているのだろうか。遠くから野太い号令の声が響いてきた。

 まず刑務官の案内で居室棟に向かった。ここに全受刑者が寝泊まりする。定員6人の共同室は、現在は4~5人で使うケースが大半だが、過剰収容が問題になった10年以上前は、1部屋に10人近く収容することも珍しくなかった。受刑者が2段ベッドで折り重なるように寝ていたという。

 「まさに3D画面の世界でしたね…」と、当時を知る刑務官は振り返る。

このニュースの写真

  • 刑務所全居室に液晶テレビ…〝快適処遇〟の是非 熱中症も多発「暑い、暗い、怖い」負のイメージ払拭に躍起
  • 刑務所全居室に液晶テレビ…〝快適処遇〟の是非 熱中症も多発「暑い、暗い、怖い」負のイメージ払拭に躍起
  • 刑務所全居室に液晶テレビ…〝快適処遇〟の是非 熱中症も多発「暑い、暗い、怖い」負のイメージ払拭に躍起

「産経WEST」のランキング