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近大農学部で実験ミス、微量の細菌もれた可能性 学生ら25人に健康被害なし
近畿大は20日、農学部(奈良市)で実験機器の使用のミスがあり、研究室内に人体に影響を及ぼすおそれのある細菌が漏れた可能性があると発表した。ただ、細菌は微量で入室していた学生ら計25人の健康状態に問題はなかったという。
また、理工学部(大阪府東大阪市)でも同様の機器使用ミスがあったが、有害な細菌などは扱っていなかったとしている。
同大によると、本来は外部に細菌などが漏れないようにする実験機器を使用するところ、誤って外部の空気が内部に入り込まないようにする逆の機能の機器を使用。内部の細菌などが漏れる状態だった。
農学部では平成25年7月から、この機器を使って食中毒などを引き起こすセレウス菌など3種の細菌を扱った実験が行われていた。今年7月に学内の安全規定を見直す過程で発覚。研究室内を調べたところ、微量のセレウス菌が検出されたという。