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【花形参上、愛を語る(5)】夢は「関西で12カ月歌舞伎公演」 歌舞伎俳優、片岡愛之助さん

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【花形参上、愛を語る(5)】
夢は「関西で12カ月歌舞伎公演」 歌舞伎俳優、片岡愛之助さん

 実は20代のころは女形だったという片岡愛之助さん(43)。「関西に若くてきれいな女形がいる」と評判だったが坂東玉三郎さんのアドバイスで立役(男性の役)に。以来着実に力をつけ、花形の道を歩む。ただし、人気役者となっても、関西にとどまり続けている。それは愛之助さんの「美学」だという。(聞き手 亀岡典子)

 --11月は兵庫県豊岡市の「永楽館歌舞伎」。12月は京都・南座の顔見世。来年1月は大阪松竹座の「初春大歌舞伎」と、3カ月連続で関西の歌舞伎公演に出演ですね

 愛之助 本当にうれしいです。関西で歌舞伎公演が少ない時代を知っていますから。

 --顔見世の「勧進帳」では、市川海老蔵さんの弁慶に、愛之助さんの富樫(とがし)。私も大変な時代を知る者として感慨ひとしおです

 愛之助 顔見世は東西合同大歌舞伎と謳(うた)うほど豪華。自分が9歳のとき初舞台を踏んだ「勧進帳」の大役、富樫をやらせていただけるなんて夢にも思わなかったですね。

 --義経は坂田藤十郎さんの孫で女形のホープ、中村壱太郎(かずたろう)さん。最近は恋人役や夫婦役などコンビを組むことが多いです。

 愛之助 同じ上方系の役者同士ですから、やりやすいですよね。壱ちゃんが、山城屋のおじさま(藤十郎)の当たり役である「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」のヒロイン、お半を演じているのを相手役の長右衛門をしながら見ていると、山城屋のおじさまにどこか似ているのを感じるんです。これが血なのかなあ。でも不思議な気持ちになるのは、僕は壱ちゃんが赤ちゃんのときから知っている。それがいま、夫婦役ですからね。

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