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慢性疲労症候群の脳に朗報 理研などが活動メカニズム解明 対人関係とも関連か

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慢性疲労症候群の脳に朗報 理研などが活動メカニズム解明 対人関係とも関連か

 全身の疲労や睡眠障害などが3カ月以上続き、不登校の原因の一つにもなっているとされる小児慢性疲労症候群(CCFS)の患者が複数の作業を同時に行った場合、脳が過剰に活動して非効率な状態になって理解度が低下することがわかり、理化学研究所や大阪市立大などの研究グループが15日、発表した。

 CCFSは不登校の児童や生徒の約8割が抱えているともされ、根本的な治療法はないという。

 研究グループは、小学5年から中学2年までのCCFS患者15人と健常者13人を対象に調査を実施。ひらがなで書かれた文章を読み、内容の読解と同時に文中に登場する母音を指摘するテストなどを行い、脳内の血流量を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で測定した。

 その結果、健常者は言語処理などを担う左脳の部分だけを使って複数の情報を処理したが、CCFS患者は右脳も活動させて情報を理解しようとしていたことが判明。文章理解度は健常者の76%に対し、58%にとどまった。疲労による機能低下を補うため、脳が過剰に活動している可能性があるという。

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