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【花形参上、愛を語る(4)】関西に居続けることが美学 歌舞伎俳優、片岡愛之助さん

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【花形参上、愛を語る(4)】
関西に居続けることが美学 歌舞伎俳優、片岡愛之助さん

 十三世片岡仁左衛門さん、片岡秀太郎さんのもとで歌舞伎を学んだ片岡愛之助さん。9歳で一般家庭から歌舞伎の世界へ。だが戸惑いはなかったいう。「仕事の大変さはどの世界も一緒」。そう話す愛之助さん、本拠地である関西への愛を語る。   (聞き手 亀岡典子)

 --実は、愛之助さんは20代のころはかれんな女形でしたよね。今ご存じの方は少ないと思いますが。そこから立役(男性の役)に転向しました

 愛之助 そんなにきれいじゃなかったですけどね(笑)。でもやりたい役が立役に多かった。性格的にも向いているんじゃないかなあと思っていました

 --平成12年に東京の歌舞伎座で、市川海老蔵さんが光君を演じた「源氏物語」で恋人の夕顔を勤めたとき、「関西に若くてきれいな女形がいる」と東京でも評判になりました。ですから立役になると聞いたときは、もったいないなあと思ったものでした

 愛之助 確かに反対の声もありました。でも(坂東)玉三郎さんが「立役しなさいよ」とおっしゃってくださったんです。

 --選択は正しかった

 愛之助 上方は立役も女形も両方やるのが基本ですから、僕もまた女形も勤めさせていただきます。

 --ずっと愛之助さんの活動を見てきて、第3の分岐点は、東京に行かなかったことかなと思うんです。愛之助さんが20代のころ、関西の歌舞伎界は低迷状態。公演は年に数えるほどでしたし、大きなお役もつかなかった。それでも上方にいらした

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