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【機先】M&A人材で貸出伸ばす 京都銀行・土井頭取

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【機先】
M&A人材で貸出伸ばす 京都銀行・土井頭取

京都銀行の土井伸宏頭取

 広域型地方銀行として、和歌山県を除く近畿2府3県に積極的に出店してきた京都銀行。6月に就任した土井伸宏頭取は、出店を加速して規模拡大を図る考えだ。域外出店の成果や再編への考えについて聞いた。(石川有紀)

 --単独で預金量10兆円規模を目指すという従来の路線を引き継いだ

 「大手銀行、信用金庫との競争が激しい京都府内での存在感を高め、預金貸金シェア3割達成にこだわりたい。ただ、府内は100店舗以上あり、空白地はほぼない。出店している近畿2府3県で、兵庫や滋賀など空白地がある地域への出店を進めたい。年3店ペースで出店し、現在の168店舗から、将来的に200店舗体制を目指す」

 --関西以外では

 「東京支店は12月に東京営業部に格上げして、投資案件、海外案件の取り組みを強化したい。平成23年に出店した名古屋支店は、トヨタ自動車グループとの取引が好調のため、計画より早く黒字化を達成した。このため来年、愛知県刈谷市に新規出店する」

 --広域化の成果は

 「近畿地域内で府県をまたいだ企業の商談がまとまるなど成果が挙がっている。名古屋への進出により、高度化する車載機器関連で取引先の京都企業とビジネスマッチングができることを期待している」

 --企業の資金需要は伸び悩んでいる

 「まだ中堅中小企業は設備投資に慎重だ。大企業は手元資金で設備投資ができる状況だが、海外のM&A(企業の合併・買収)資金や新規事業への資金需要が出てきている。M&A専門の人材を8年前から育成し今年4月、M&A推進室を設置した。企業の事業承継や後継者不足の悩みを機敏にとらえ貸出金の増加につなげたい」

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