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【遅咲きクイーン 夢舞台へ(1)】 「粘り強く最後まで。でも、41キロまで抜かれるか不安だった」リオ五輪女子マラソン代表 伊藤舞さん

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【遅咲きクイーン 夢舞台へ(1)】
 「粘り強く最後まで。でも、41キロまで抜かれるか不安だった」リオ五輪女子マラソン代表 伊藤舞さん

陸上世界選手権女子マラソンで7位に入り、日の丸を手に喜ぶ伊藤舞さん。リオ五輪代表に内定した=北京(大橋純人撮影) 陸上世界選手権女子マラソンで7位に入り、日の丸を手に喜ぶ伊藤舞さん。リオ五輪代表に内定した=北京(大橋純人撮影)

 8月に北京で開かれた陸上世界選手権の女子マラソンで伊藤舞選手(大塚製薬)が日本人最上位の7位に入賞し、来年のリオデジャネイロ五輪代表に内定した。31歳にして、初めてつかんだ五輪切符。なかなかヒロインになれなかった遅咲きランナーに、これまでの競技人生や五輪への思いを語ってもらった。(聞き手 丸山和郎)

  

 --世界陸上が終わって、1カ月。実感はどうですか

 伊藤 正直、実感はまだないです。でも、街を走っているときに声をかけてもらう機会が増えました。そうした日々を過ごしていると、「ああ、私、五輪の代表に内定したんだな」って感じることがあります。

 --周囲の反応はどうですか

 伊藤 両親はいつも通り「良かったね」って。あとは友達からメールをもらったり、職場の方から花をいただいたり、いろんな形で声をかけてもらってうれしいですね。

 --北京は大気汚染が心配されてましたが、実際に行ってみて印象はどうでしたか

 伊藤 私も覚悟してマスクとか用意していったんですけど、実際は全然大丈夫でした。天気もずっと良かったです。

 --事前に北京のコースの下見には行ったんですか

 伊藤 本当は4月に行く予定だったんですけど、その数日前にけがをしてしまい、(所属先の)河野(かわの)匡(ただす)監督だけ私の代わりに行きました(笑)。監督が撮った動画を見ながら、コースの状況を聞いてました。

 --4月は空気もきれいじゃなかったみたいです

 伊藤 そうみたいですね。そのころは花粉症もひどかったんで、(結果的には)行かなくて良かったです(笑)。

 --今回は日本人トップで8位に入賞すれば五輪内定という条件でした。レース前はどんな心境でしたか

 伊藤 最初は「入賞して代表になりたい」と言ってたんですけど、(韓国の)大(テ)邱(グ)大会(2011年世界選手権)のときに22位と失敗しているので、自分の力を精いっぱい出し切れればいいと思って、粘り強く最後まで走り切ろうという気持ちでスタートしました。

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