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【浪花に舞い降りた紅天女(3)】ひたすら舞台観劇 想像力の翼から生まれた「ガラスの仮面」 漫画家、美内すずえさん

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【浪花に舞い降りた紅天女(3)】
ひたすら舞台観劇 想像力の翼から生まれた「ガラスの仮面」 漫画家、美内すずえさん

「ガラスの仮面」は舞台やテレビドラマ、能にもなった。舞台版の主役を務めた貫地谷しほりさん(右)と美内すずえさん=平成26年5月、東京都内 「ガラスの仮面」は舞台やテレビドラマ、能にもなった。舞台版の主役を務めた貫地谷しほりさん(右)と美内すずえさん=平成26年5月、東京都内

 漫画大好き少女だった漫画家、美内すずえさん(64)。演劇に興味を持ったのは17歳の夏休みのこと。出版社に招待されて東京で見た舞台だった。すっかり魅せられた美内さんは「舞台の漫画を描かせてください」と編集長に直訴。そこから名作「ガラスの仮面」が登場した。(聞き手 加納裕子)

 --代表作「ガラスの仮面」は演劇の話ですが、もともと演劇にお詳しかったというわけではないんですね

 美内 今なら研究してから始めますが、当時は無鉄砲で、「主人公も素人だから、この子と一緒に勉強していけばいいや」と思って、話が決まってから演劇入門書を買いに行きました。次に、ひたすら舞台を見に行きました。「稽古場を取材したら」と言われたのですが、なまじ現実を知り、自由な想像力がなくなる方が怖いのでお断りしました。ほとんど全部想像なんですよ。

 --相当多くの舞台を見られたんですか

 美内 趣味と実益を兼ねてしょっちゅう見に行っていました。気に入った芝居は3回見るようにしていたんですが、だんだん演技が変わっていくのが分かるんですよね。初日から千秋楽まで20日間、毎日見続けたこともあって、漫画におもしろくフィードバックしました。

 --そうした経験が漫画に生かされているんですね

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