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【笑顔をつなぐ】文美月(3)閉店セールの苦肉の策が武器に 「何をやらないかを決める」で選択したヘアアクセサリー専門店

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【笑顔をつなぐ】
文美月(3)閉店セールの苦肉の策が武器に 「何をやらないかを決める」で選択したヘアアクセサリー専門店

主婦から起業した文美月さん。母校の同志社大学でNPO法人理事も務める=9月1日午後、京都市上京区の同大(南雲都撮影)

 主婦から起業し、インターネットで雑貨を販売するネットショップをオープンした文美月さん(45)だったが、その店舗をわずか1年半でたたんでしまう。原因は次男のけが。仕事に熱中するあまり、周囲がやや見えなくなっていたのだった。失意のうちの閉店。しかし、実はその際の閉店セールが飛躍の手掛かりとなった。

「家族とのコミュニケーション」と「仕事を諦めきれない思い」

 次男の怪我(けが)をきっかけに、私が雑貨のネットショップを閉じたのは、平成15年の初夏のこと。セールで全ての在庫を処分して私に残ったのは、少しばかりの現金でした。

 「ひたすら頑張ってきて、これだけか…。マイナスにならなかっただけでもよしとしよう」

 残ったお金は、久々に家族と行く一泊の海水浴旅行の費用に充て、家族とのコミュニケーションをゆっくりと持ちました。海中で子供の浮輪を引っ張りながら一緒に泳ぐと、子供たちはとてもうれしそうでした。

 家では、忙しくて行き届いていなかった家事をこなし、ほうりっぱなしになった子供の写真アルバムを整理したり、きちんと食事を作ったり。専業主婦時代のような日々に。「これで良かったんだ」と自分に言い聞かせたものの、ふと心に湧いてくるのは、やはり達成感なく終えた仕事への未練でした。どことなく複雑な思いだけが胸の内に残っていたのです。

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