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【ビジネスの裏側】シャープ、中国シフトが裏目 頼みのアップルは液晶離れ? “止血”に分社化は待ったなし

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【ビジネスの裏側】
シャープ、中国シフトが裏目 頼みのアップルは液晶離れ? “止血”に分社化は待ったなし

新型の携帯電話「iPhone(アイフォーン)6s」と「6sプラス」を紹介するアップルのティム・クックCEO。パネルの調達戦略がシャープの分社化戦略を左右する=米サンフランシスコ(ロイター)

 関係者によると、第1工場では9月に入っても中国メーカー向けパネルの生産・出荷が止まっている。亀山第2工場では中国メーカー向けパネルの生産調整を強いられ、すでに積み上がっている在庫の処理に追われている。

 ライバルが台頭

 「先行きは5月に想定したより厳しい状況がある」

 27年4~6月期決算を発表した7月末の会見で、高橋興三社長は液晶事業の展望について、こう語った。背景には、頼みのアイフォーン向けパネルでもシェアが低下していることがある。

 アイフォーン向けは低温ポリシリコンと呼ばれる素材を使った高精細な液晶パネルを使用しており、供給しているのはシャープのほか、ジャパンディスプレイ(JDI)、韓国LG電子の3社だ。

 調査会社のIHSテクノロジーによると、今年1~3月のアップルへのメーカー別シェアは、JDIが35・9%(前年同期32・4%)でトップ。LGは34・5%(同28・8%)と伸ばしたが、シャープは逆に29・6%(同38・8%)と落ち込んている。

 さらにJDIはアップルからの投資分も含め、1700億円を投じて石川県白山市に液晶パネル工場建設に乗り出している。来年5月の稼働予定で、来秋発売の新型アイフォーンのディスプレーに使用される可能性が高い。シャープのシェアはますます圧迫されそうだ。

 有機EL?

 さらに近い将来、ディスプレーそのものが、液晶パネルから有機ELに変更されるとの観測が浮上。今年の前半、業界紙を中心に「アイフォーンで有機EL検討」との報道が駆け巡った。

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