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石田三成ゆかりの城跡から地下室遺構 「山城での出土例少ない」 滋賀・佐和山城跡

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石田三成ゆかりの城跡から地下室遺構 「山城での出土例少ない」 滋賀・佐和山城跡

佐和山城跡で出土した地下室遺構の建物跡=滋賀県彦根市

 戦国武将・石田三成の居城として知られる滋賀県彦根市の佐和山城跡で、地下室を備えた建物の遺構が、佐和山(標高233メートル)の山腹にある西の丸跡からみつかり、市教委が25日、発表した。16世紀後半のものとみられ、市教委は「山城の地下室の出土例は少なく、貴重な発見」と評価している。

 市教委は、佐和山城跡の国特別史跡指定を目指し、平成23年度から一帯を発掘調査。このうち、昨年度の調査で、山頂付近にある本丸跡の北側に築かれた西の丸跡から建物跡を検出。地下室だったとみられる長方形の素掘りの穴(深さ1・9メートル、南北5・7メートル×東西3・8メートル)が出土し、その4隅に柱穴もみつかった。

 付近からは、大量の瓦片が出土しており、市教委は瓦ぶきの重要施設だったとみている。廃城後の江戸時代中期に描かれた「沢山古城之絵図」では、今回の建物跡は「塩櫓(しおやぐら)」と記された場所と一致する。塩櫓は、籠城などのための塩の貯蔵庫としての役割を持つ。

 日本の城郭史に詳しい県立大人間文化学部の中井均教授は「戦国時代の城郭に地下室は築かれたはずだが、発掘例がきわめて少ない。地下室の状況を知る上で貴重な発見だ」と話している。

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