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【関西の議論】ホテル不足で訪日中国人のラブホ宿泊が急増…業を煮やした関空対岸の泉佐野市が“爆買い”仕様のホテル進出促進策

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【関西の議論】
ホテル不足で訪日中国人のラブホ宿泊が急増…業を煮やした関空対岸の泉佐野市が“爆買い”仕様のホテル進出促進策

中国人団体客でにぎわう関空対岸のホテル。LCCの相次ぐ就航で大阪市内よりも人気が高い=泉佐野市の観光ビジネスホテル「ホテルシーガル」(一部画像処理しています) 中国人団体客でにぎわう関空対岸のホテル。LCCの相次ぐ就航で大阪市内よりも人気が高い=泉佐野市の観光ビジネスホテル「ホテルシーガル」(一部画像処理しています)

 訪日外国人の増加で慢性的なホテル不足に悩むなか、“爆買い”中国人がラブホテルに宿泊するケースが増えている。業を煮やした関空対岸エリアの泉佐野市は約30年ぶりにラブホテル規制条例の規則を改正し、中国人観光客らが好む家族で利用可能な大部屋の多い一般ホテルの建設を可能に。ラブホテル進出を防ぐためのシングルルームの一定数以上の義務づけを撤廃する一方、外観条件を厳しくすることで規制効果を保ちながら、“爆買い”仕様のホテル進出を促すのが狙いだ。(吉村剛史)

深刻なホテル不足でラブホにまで流れる中国人客

 「とにかくホテルが足りないよ。協力してくれるラブホテルをもっと増やさなければ」

 主に中国人の観光ツアーを扱う東京都豊島区の旅行社では、担当の中国人スタッフが悲鳴をあげた。

 上海株の暴落など減速傾向が顕著な中国経済だが、それでもアジア各国、地域で祝う中秋節(9月27日)や、中国の「国慶節」(10月1日)前後は旧正月や花見シーズンに並ぶ“爆買いラッシュ”で「特に関西のホテルの確保に頭が痛い」とこぼす。

 訪日外国人客の観光ツアーの現場では、緊急避難措置としてホテル宴会場を臨時のドミトリー(相部屋のベッドルーム)にしてもらったりするケースもある中、同社が目を付けたのは堺市以南の関空対岸エリアのラブホテルだ。

 「部屋も広く低料金だし、中国人にとっては物珍しさもあって非常に好評。今後はラブホテル泊を前面に出したツアーを拡大したい」という。

 受け入れるホテル側も歓迎の意向で、今春から観光バスがラブホテルに横付けする光景も増加している。実際に泉州南部のラブホテルでは、大通りからやや奥まった立地にもかかわらず、関空からのマイクロバスがするりとゲートをくぐり、玄関に横付けになっていた。

 「密着取材? 悪いけど今はそれどころじゃないよ。国慶節期間にツアー客20組分の部屋を提供してくれる泉州地域のラブホテルを紹介してくれるなら考えるけれど…」

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