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【里山を歩く】明治天皇が食したコイなど「美しい淡水魚」が多数生息…淀川左岸の「幹線水路」

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【里山を歩く】
明治天皇が食したコイなど「美しい淡水魚」が多数生息…淀川左岸の「幹線水路」

四季の観察会が行われている淀川左岸の「幹線水路」=大阪府寝屋川市

 淀川左岸(淀川上流から見て左側)に沿って、大阪府北東部の寝屋川市から守口市に流れる「幹線水路」(約7・2キロ)。揚水機でくみ上げた淀川の水を、周辺の田畑に配水する潅漑(かんがい)用の人工河川だ。この幹線水路にはポンプの水とともに淀川から流されてきた淡水魚が、意外にも多く定着し生息しているという。

 幹線水路の水生生物を対象に生態観察を続けているグループが、地元の自然愛好家らで集う「水辺に親しむ会」(新城賢浩会長)。平成14年に発足以来、幹線水路で確認した淡水魚の種類などを調査している。

 8月12日に実施された夏の観察会(例会)に参加させてもらった。観察場所は府立水生生物センター(寝屋川市木屋元町)に近い、幹線水路の約300メートルの区間。通常は水位が13メートルほどあり、川辺へ近づくことはできないが、この日は揚水機が止められ、水位も30~50センチと低い。会のメンバーら約10人と胴長靴を着用し、幹線水路を歩いた。

 幹線水路沿いは桜並木でクマゼミのセミ時雨がせわしなく降り注ぐ。青々としたササバモが水中で揺れ、数多くのハグロトンボが水先案内人のように飛び交っている。川辺に自生する桐の木の木陰から青い塊が突然、急降下してきた。カワセミだ。幹線水路の散策はなんとも気持ちがいい。

 観察会には、滋賀県立大環境科学部4年の門脇喜彦さん(22)も参加していた。幹線水路に生息するコイに付着した新種の寄生虫の調査で訪れたという。

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