産経WEST

【スポーツ・クローズアップ】ハーフ選手は金の卵…高い潜在能力、「5年後」の主役に

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【スポーツ・クローズアップ】
ハーフ選手は金の卵…高い潜在能力、「5年後」の主役に

 日本のスポーツ界では今、外国人の父親を持つ「ハーフ」の若きアスリートが旋風を巻き起こしている。8月に開かれた陸上の世界選手権(北京)で史上最年少の日本代表となった16歳のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高)はその代表格。5年後の東京五輪に向けても、潜在能力が高いハーフ選手たちは目が離せない存在だ。    (丸山和郎)

アフリカ系遺伝子

 前回の東京五輪が開催された1964年と比べても、グローバル化の傾向は顕著だ。法務省の統計によるアフリカ各国からの入国外国人数を例にとると、64年は総計2905人だったのが、2014年は3万2737人。50年間で10倍以上になっている。

 サニブラウンもガーナ人の父親と元陸上選手だった日本人の母親の遺伝子を受け継いだ。7月の世界ユース選手権(コロンビア)で100メートルと200メートルの2冠を獲得。その勢いに乗って、世界選手権でも200メートルで準決勝進出を果たした。

 ハーフの選手が活躍している理由の一つに、日本人離れした体格が挙げられる。サニブラウンについて、日本陸連の苅部俊二短距離部長は「手足が長く、体幹も安定しているので、走りに推進力が生まれる」と話す。最大の武器は187センチの長身を生かした大きなストライド(歩幅)だ。

 桐生祥秀(東洋大)は身長175センチで、13年4月に10秒01をマークしたときの平均ストライドが約212センチだったが、サニブラウンのストライドは最大で約240センチにも及ぶ。走りはまだ粗削りな面があり、上半身のフォームがばらつくこともあるが、体幹が安定しているため股関節も軟らかく、前へ進む力があるのが特徴だ。

「産経WEST」のランキング