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振り子式特急「くろしお」来月30日ラストラン 国鉄時代からの車両、老朽化や快適性考慮し新型車両へ

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振り子式特急「くろしお」来月30日ラストラン 国鉄時代からの車両、老朽化や快適性考慮し新型車両へ

千里観音の海岸線を走る381系。10月末で引退することになった=みなべ町

 JR西日本は、紀勢線で運行する特急「くろしお」に、新型車両の「289系」を10月31日から導入する。約40年前から活躍してきた「381系」の運転は終了し、同30日にラストランを迎える。381系は振り子の原理で車体を傾け、カーブ区間でも高速で走行できる「振り子式」として長年親しまれたが、老朽化や快適性を考慮し新型車両への切り替えとなった。

 381系は、国鉄時代の昭和53年から紀勢線で運転を開始。車体と台車の間に「コロ」と呼ばれるローラーが組み込まれているのが特徴で、カーブ区間では振り子のように車体が傾くことにより高速で走行することができる。

 JR西日本和歌山支社によると、紀勢線では現在、上下全33本のうち11本が381系。他にもJR西管内の特急「きのさき」や特急「やくも」などで用いられ、カーブ区間が多い路線で活躍してきた。

 しかし、コンセントや多目的室などはなく、車いす対応のトイレもなかった。装備の老朽化も進んでおり、振り子式による独特な揺れが乗り物酔いにつながるとの指摘もあった。

 これにより、くろしおの車両は全て昭和62年のJR発足以降に製造した車両となる。381系の車両は一部を「やくも」に用い、他は廃車になる予定。10月31日から導入される新型車両「289系」は、北陸線の特急「しらさぎ」の683系の塗装を変更し、一部の装備を変えたうえで導入される。

 同社は381系の引退に伴い、10月30日にラストランのイベントを計画している。担当者は「381系の長年のご愛顧に感謝するとともに、快適性が向上した新型車両をぜひ利用してほしい」と話している。

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