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「臆病な性格だけど、それも個性」人工孵化のウッティー、上々の鵜飼デビュー 苦難の〝子育て〟実る

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「臆病な性格だけど、それも個性」人工孵化のウッティー、上々の鵜飼デビュー 苦難の〝子育て〟実る

ウッティーの追い網をたぐる鵜匠の沢木万理子さんは「80点」と笑顔=5日夕、京都府宇治市

 ウッティーには、初心者マークをあしらった専用の追い綱がついている。カゴが開くと、水しぶきを上げながら勢いよく飛び込んだ。懸命に潜るが、体がひっくり返ってしまったり、狙った獲物を〝先輩〟の鵜に取られたりしてしまう。

 「あんた、もっと泳ぎ上手やろ」「頑張れ!」。追い綱を握る沢木さんが励ます。ようやく獲物を飲み込み、舟に上がって吐きだすと、観光客からは「おお、すごい」と大きな歓声が上がった。

得意げな顔

 ウッティーはその後も元気に川を泳ぎ周り、獲物を追いかけ続けた。そして15分ほどたったころ、先輩たちより早く自分から漁をやめて舟に飛び乗り、沢木さんの前に戻った。まるで成果を自慢するかのような、得意げな顔だった。

 乗合船から観覧していた大阪府茨木市の中学1年、蔭久葵(かげひさ・あおい)さん(13)は「鵜の中で1羽だけ小柄だったけど、一生懸命水に潜って魚を捕っているのが、初々しくて可愛らしかった」と喜んだ。

 どうにか念願の鵜飼デビューを果たした〝相棒〟を腕に乗せ、沢木さんは「やっぱり鵜飼の鵜やったんや、と感動しました。初めてのわりに良くできたし、80点あげたい」と笑顔。「最初は死んでしまうのでは、と心配もしましたが、この日を迎えられてほっとしています」と感慨深そうに話した。

 今回もウッティーは最初、ややかがり火を怖がっていたが、徐々に慣れていった。「臆病な性格だけど、それも個性。これからもウッティーらしく頑張ってほしい」と沢木さん。二人三脚の日々は続く。

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