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高齢者の健康や生活 スマホで支援 奈良県アプリ開発へ

山間部に暮らす高齢者の生活を支援しようと、奈良県がスマートフォン(スマホ)を活用した生活支援アプリの開発に乗り出したことが5日、分かった。高齢者にアプリ搭載済みの専用スマホを持ち歩いてもらい、歩数による健康管理や地元商店と連携した買い物支援、災害情報提供などを検討している。すでに一部で試用を始めており、自治体独自でこうしたアプリを開発することは珍しいといい、効果が注目される。
対象は、高齢化と過疎化が深刻な県南部や東部の高齢者。アプリを搭載した専用スマホを2台で1組とし、1台は本人、もう1台は保健師や家族ら「見守る側」が持つ。生活支援と見守り、災害時の支援を一体で行い、1日の歩数や移動経路、位置情報を確認できる機能のほか、防災情報や避難勧告など、自治体からの通知を音声で流す。