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福岡を「混雑空港」指定へ 滑走路1本… 国交省、発着回数に制限

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福岡を「混雑空港」指定へ 滑走路1本… 国交省、発着回数に制限

国内外の旅客機が行き来する福岡空港。手前は就航50周年を迎えたキャセイパシフィック航空の機体

 九州経済調査協会の調査研究部主任研究員、藤井学氏は「10年という第2滑走路ができるまでの対応に加え、完成しても処理能力が倍になるわけではない。ハード整備が間に合わない状況では、航空会社が福岡空港を避けるようになる。そうなれば、九州経済には打撃となる。他の空港と連携して役割分担をしないと今後の需要には対応できない」と指摘する。

 課題解決策の一つが、24時間利用可能という強みを持つ北九州空港との連携だろう。

 今年7月、福岡市中心部と北九州空港を結ぶ深夜・早朝のリムジンバスの運行が始まった。時差を考慮すれば、北九州空港を利用した方が便利な海外都市もある。政財界は福岡、北九州両空港の“棲み分け”を模索する。

 ■顧客の開拓

 一方、最近の旅客数増加には、死角がある。

 国交省によると福岡空港の平成26年度旅客数は、初めて2千万人を突破した。

 国際線旅客数(367万人)は、10年前の16年度と比べると6割増加した。この10年で福岡空港からの日本人の出国人数はほとんど変わっておらず、増加は外国人の入国が牽引(けんいん)している。韓国、台湾、中国からの入国が多い。

 こうした外国人観光客は、その国・地域の政治や経済情勢に大きく左右される。景気減速が深刻化している中国と韓国からの旅行客がいつまでも増加する保証はどこにもない。

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