産経WEST

福岡を「混雑空港」指定へ 滑走路1本… 国交省、発着回数に制限

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


福岡を「混雑空港」指定へ 滑走路1本… 国交省、発着回数に制限

国内外の旅客機が行き来する福岡空港。手前は就航50周年を迎えたキャセイパシフィック航空の機体

 国土交通省は3日、福岡空港(福岡市博多区)の発着回数が急増しているとして、航空法に基づく「混雑空港」に指定する方針を固めた。発着回数を制限し、新たに乗り入れる場合は国の許可が必要となる。運航の安全や円滑な空港運用の維持が目的。

 今月末までの意見公募を経て、来年3月27日に指定する予定。平成12(2000)年に成田、東京(羽田)、関西、大阪(伊丹)を混雑空港に指定しており、福岡は5カ所目となる。

 国交省は今後、福岡空港で1時間当たりの発着回数の基準を設ける。空港に発着調整事務局を設置し、基準を超える回数の運航はできなくなる。混雑している午前と夕方は基準を上回る見通しで、既存の発着便は引き続き運航できるが、減便となった場合には新たな就航を認めない。

 福岡空港は滑走路が1本しかなく、格安航空会社(LCC)の新規就航により発着回数が急増している。平成25年は16万7千回で、同空港の年間発着回数の容量とされた14万5千回を超えた。国交省は27年度から2本目の滑走路の増設事業に着手し、36年度の完成を目指している。

 ◇

市中心部から地下鉄10分の近さ、実は羽田・成田に次ぐ日本3位…国際線50年、アジアのハブめざす

 福岡空港に国際線が就航し、9月で50年を迎えた。同空港の国際線利用者は年370万人と全国5位にまで成長した。今後、アジアのハブ空港を目指して、多数の旅客と航空機を円滑に切り盛りするための滑走路増設などの機能強化に加え、韓国や中国からの入国者だけに頼らない、集客の幅拡大が必要となる。(九州総局 高瀬真由子)

 2日午前、福岡空港の国際線出発ゲートで、キャセイパシフィック航空の就航50周年を祝う記念式典が開かれた。

 「みなさんが道を開いてくれたことで福岡空港は順調に国際化が進みました」。福岡空港ビルディング社長で前福岡県知事の麻生渡氏は、こうあいさつした。

 キャセイパシフィック日本支社長のクラレンス・タイ氏も「福岡の旅行産業やビジネスに貢献できるよう一層努力する」と決意を述べた。

(次ページ)世界でも有数“爆訪”過密ダイヤ…課題と切り札は

「産経WEST」のランキング