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【衝撃事件の核心】〝巨悪〟でもない「号泣県議」を許さなかった検察 異例の在宅起訴に込めた「一罰百戒」の狙い

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【衝撃事件の核心】
〝巨悪〟でもない「号泣県議」を許さなかった検察 異例の在宅起訴に込めた「一罰百戒」の狙い

野々村竜太郎被告

「野々村被告より悪質」

 今年8月、野々村被告の騒動を間近で見て「他山の石」としていたはずの神戸市議会で、政活費をめぐる疑惑が浮上した。

 市議会の会派「自民党神戸」が、政活費から架空の調査委託で捻出した金を4月の市議選の「陣中見舞い」として会派の市議ら16人(1人はすぐに返還)に配ったとされる。

 当初は架空委託の窓口だった大野一元市議=病死、当時(62)=単独の不正と思われたが、その後、会派ぐるみの関与が疑われる事態に発展している。

 大野元市議は、ハワイに本店があるとされる業者に架空の領収書を発行させ、やってもいない市政アンケートの調査委託費として、平成22~26年度の自民党神戸の政活費から約1400万円を不正に支出。そのうち1120万円が陣中見舞いに充てられていた。最大1人当たり100万円もの大金で、市議選直前に配られていたことから、選挙用の裏金作りだった可能性がある。

 これを受け、大野氏が問題発覚時に所属していた会派「自民党市議団」が、虚偽公文書作成・同行使罪で大野元市議らに対する告発状を県警に提出。市民オンブズマン兵庫(神戸市)も、公選法違反(虚偽記載)や詐欺罪などで、金を受け取った当時の自民党神戸所属の市議らの告発状を県警に提出した。

 大野元市議らを告発した安達和彦・自民党市議団長は「野々村被告は起訴されて当然だが、市議会は会派ぐるみで複数の市議が関与した疑いも浮上し、より悪質だ。野々村被告と同様、司直の手で真相解明につなげてほしい」と述べた。

 再び政活費の不正流用で刑事責任を追及されるケースが出るかもしれない。

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