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【衝撃事件の核心】〝巨悪〟でもない「号泣県議」を許さなかった検察 異例の在宅起訴に込めた「一罰百戒」の狙い

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【衝撃事件の核心】
〝巨悪〟でもない「号泣県議」を許さなかった検察 異例の在宅起訴に込めた「一罰百戒」の狙い

野々村竜太郎被告

 政務活動費(政活費)の不適切な支出をめぐって、涙ながらに正当性を訴えた「号泣会見」を最後に、公の場から姿を消していた兵庫県の野々村竜太郎元県議(49)。8月18日、神戸地検が詐欺と有印公文書作成・同行使罪で在宅起訴し、野々村被告は今後、神戸地裁で開かれる刑事裁判に出廷することになった。政活費などの不適切な支出では、全額返済するなどして不起訴処分になるケースが多く、今回のように起訴にまで至ったのは異例だ。野々村被告もすでに全額返済していたが、検察幹部は「悪質性を考慮した」と強調した。野々村被告は〝巨悪〟とはいえないものの、号泣会見で全国的な話題をさらい、国民の税金が原資である政活費の不正流用の「象徴」にもなった。検察は、野々村被告の刑事責任を追及することで、他の議員の襟を正す「一罰百戒」を狙ったといえる。

対象額を独自に上積み

 「他の議員が二度と同様のことを起こさぬよう、議員の立場を悪用した政活費詐取への警鐘を鳴らす」

 8月18日、在宅起訴に踏み切った検察幹部はこう話した。

 兵庫県警が1月に書類送検した際、野々村被告が詐取したとする対象額は約220万円。平成23~25年度、実際は行っていない城崎温泉(兵庫県豊岡市)などへの「日帰り出張」を申請したり、金券の購入費を「切手代」として計上したりして嘘の収支報告書を県議会に提出し、政活費を詐取したというものだった。

 県警の調べに対し、野々村被告も「一度手にした政活費を返したくない気持ちを抑えられなかった」と容疑を認めていた。

 県警が逮捕せずに書類送検にとどめたのは、野々村被告が在任中に受け取った政活費計1834万円を全額返済したことを考慮したとみられる。

 しかし、神戸地検は当初から野々村被告のケースに厳しい目を向けていた。

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