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糖尿病患者の睡眠障害 高血圧…動脈硬化のリスク

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糖尿病患者の睡眠障害 高血圧…動脈硬化のリスク

 糖尿病患者の血糖コントロールがうまくいかなくなると、睡眠の質が低下し、不眠などの睡眠障害が起きることが、大阪市立大学大学院のグループの研究により明らかになった。睡眠障害は、早朝の高血圧を引き起こし、動脈硬化のリスクを高めることも明らかになっている。糖尿病の改善には、睡眠障害の治療が重要なポイントとなりそうだ。(坂口至徳)

短い徐波睡眠

 これまでの研究から肥満などが原因の2型糖尿病患者では、約40%に不眠が見られ、健康な人に比べて約2倍に達することが明らかになっている。一方で、睡眠障害の患者は糖尿病の有病率が高くなることも疫学研究により指摘されていた。

 そこで、同大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学の稲葉雅章教授らは睡眠障害と糖尿病との直接の関係を調べる研究に着手。2型糖尿病患者63人について、脳波計を使って睡眠の状態を調べた。

 人間は眠りにつくと、段階的に深い眠りの「ノンレム睡眠」の状態に入る。ノンレム睡眠は4段階に分けられ、最も深い眠りである3段階と4段階を「徐波睡眠」と呼ぶ。その状態が続いた後、徐々に眠りが浅くなっていき、夢を見るなど脳が活動する「レム睡眠」の状態になる。このパターンが1時間半~2時間の周期となって、一晩に4、5回繰り返される。

 睡眠の中でも「徐波睡眠」は重要で、知覚、思考などをつかさどる大脳皮質を休息させ、熟睡感のある質の高い睡眠が得られる。さらにこの間に、血圧や血糖を調節する自律神経(副交感神経)が活発に働くとされる。

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