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【戦後70年】「海に行けば水がある」焼夷弾が落ちる中、必至に走った…体験記出版、未来の平和へつなぐ 元西宮市議、生瀬悦子さん(84)

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【戦後70年】
「海に行けば水がある」焼夷弾が落ちる中、必至に走った…体験記出版、未来の平和へつなぐ 元西宮市議、生瀬悦子さん(84)

母校の思い出をまとめた本を読みながら戦時中を振り返る生瀬悦子さん=兵庫県西宮市(頼光和弘撮影)

 《終戦後の23年、西宮高等女学校を卒業。その後、武庫川女子短期大学夜間部を経て、教師になり市内の公立小学校で教えた。50年には、西宮市議になった》

 市議だった平成2年の冬、「戦時中の記憶を未来の世代に残すため、本を作ろう」と思い、西宮高女で1学年下だった友人と出版を企画した。2学年下から3学年上までの卒業生や、当時の教師ら計100人から体験談を寄稿してもらった。

 4年11月、戦争体験記「遥かなる母校 西宮高女の太平洋戦争」を出版した。2千部を発行した。市内の図書館や学校などに配った。戦争の記憶を次の世代につなぐことができてよかった。

 戦争はつらい思い出ばかり。自分の子供にも話したいと思うことはなかった。しかし、戦争を経験した世代の高齢化が進んでいる今、戦争という尊い経験の記憶を子供たちに伝えていかなくてはならないと考えている。戦争とは何かを知ることが、未来の平和へとつながっていくのだから。

(聞き手 中川三緒)

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