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【衝撃事件の核心】「お前死ね、殺すぞ」深夜の連続コールにヘルパーブチ切れ 〝修羅場〟の認知症介護 慢性的な人手不足の実態

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【衝撃事件の核心】
「お前死ね、殺すぞ」深夜の連続コールにヘルパーブチ切れ 〝修羅場〟の認知症介護 慢性的な人手不足の実態

慢性的な人手不足に陥っている過酷な高齢者介護現場。認知症の入所者が鳴らし続ける意図不明のナースコールにヘルパーのいらだちが頂点に達し、トラブルに発展するケースも少なくない 慢性的な人手不足に陥っている過酷な高齢者介護現場。認知症の入所者が鳴らし続ける意図不明のナースコールにヘルパーのいらだちが頂点に達し、トラブルに発展するケースも少なくない

 そもそも、重労働の割に賃金が安いとされる介護現場の人材確保は、現在すでに厳しい状況にある。厚生労働省によると、今年6月現在の有効求人倍率は、全職業の平均が0・99倍だったのに対し、介護職は2・42倍。職業全体としては1人を募集すれば1人が集まる計算だが、介護に限っては2人の募集に1人も集まらない計算だ。こうした事態に対応するため、昨年6月に成立した地域医療・介護推進法では、特養への入居制限をかける対策まで打ち出された。

 トラブルの舞台となった特養がどのような夜間勤務態勢をとっていたのかは不明だが、音源には、罰金刑となったヘルパーとは別の女性ヘルパーが、コールを鳴らし続ける男性をいさめる場面も残されている。

 《ナースコール作動》

 女性ヘルパー「もう、いいって。それ押さんでも。他の人の介護してるから押さんといて」

 男性「…介護してくれへん」

 女性ヘルパー「してるやん(中略)もう、私の仕事を邪魔せんといて。他の人の生活守るのが私の仕事なんや」

 今回の訴訟は、高齢者一人一人を丁寧にケアする理想の介護とは程遠い現実を浮き彫りにした。関係者からは「入居者、ヘルパーの両方とも気の毒だ」との声も聞こえる。

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