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【衝撃事件の核心】「お前死ね、殺すぞ」深夜の連続コールにヘルパーブチ切れ 〝修羅場〟の認知症介護 慢性的な人手不足の実態

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【衝撃事件の核心】
「お前死ね、殺すぞ」深夜の連続コールにヘルパーブチ切れ 〝修羅場〟の認知症介護 慢性的な人手不足の実態

慢性的な人手不足に陥っている過酷な高齢者介護現場。認知症の入所者が鳴らし続ける意図不明のナースコールにヘルパーのいらだちが頂点に達し、トラブルに発展するケースも少なくない 慢性的な人手不足に陥っている過酷な高齢者介護現場。認知症の入所者が鳴らし続ける意図不明のナースコールにヘルパーのいらだちが頂点に達し、トラブルに発展するケースも少なくない

 「何ですか。僕しかいてないんです」「用ないねんから鳴らさんといて。困らせんといて」

 何度コールをしないよう懇願しても、1分もしないうちに次のコールが響く。ヘルパーは次第にいらだちを募らせ、インターホン越しに激しい言葉を浴びせかけるようになった。

 《ナースコール作動》

 ヘルパー「何ですか、何ですか、何ですか」

 男性「わかるやろ」

 《ナースコール作動》

 ヘルパー「なんじゃ、こら。もっかい殴られたいんか、お前、おい」

 男性「なんぼでも来い」 ヘルパー「おう、行ったるわ。ほんなら待っとけ」

 《ナースコール作動》

 ヘルパー「何言ってきてるねん。お前死ね、殺すぞ」

 男性「やってみ」

 最終的にヘルパーのいらだちは頂点に達した。男性の胸ぐらをつかみ、パジャマが破れるのも気にせず言い放った。

 「早よ起きろや、こら。しばきまわすぞ、お前」

 男性はこのトラブルでヘルパーに殴られるなどしたとみられ負傷した。録音翌日にレコーダーを回収した次男が問題を把握し、間もなく大阪府内の別の施設に移った。今は認知症も進み、介護の必要度が最も高い「要介護5」の認定を受けているという。

同情的判決…「懲罰」避ける

 男性が特養に入所したのは19年9月。15年に脳幹部大動脈瘤(りゅう)を発症して手術を受けたが、右半身のマヒや嚥下(えんげ)障害の後遺障害が残り、認知症の症状も出始めた。在宅介護やリハビリの末、通院先から紹介されたのがこの特養だった。

 入所から2年がたったころ、次男のもとに、特養側から男性がヘルパーを暴行するとの苦情が寄せられるようになった。男性は次男に「ヘルパーに殴られた」と反論した。どちらの言い分が正しいのか。次男は迷った末、真相を確かめようと個室にICレコーダーを置いたのだ。

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