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【ビジネスの裏側】居場所のないお父さんに“隠れ家” いまどきトランクルームはリビング BGMにトイレや流し台も

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【ビジネスの裏側】
居場所のないお父さんに“隠れ家” いまどきトランクルームはリビング BGMにトイレや流し台も

まるで“別荘”のように使えるレンタルスペース「ライゼホビー」(ライゼ提供) まるで“別荘”のように使えるレンタルスペース「ライゼホビー」(ライゼ提供)

 衣類や書籍、家電…。生活する中で増え続ける荷物を預けられるトランクルームのサービス市場が急拡大している。さまざまなサイズを取りそろえるだけでなく、BGMの音楽を流したり、トイレや流し台を備えた“別荘”のような形態も登場。多様化するニーズに応じ、便利なサービスが次々と登場している。(内山智彦)

 押し入れ代わり

 「3LDKのマンションで、2部屋が荷物でふさがってしまった。近所に荷物を置く場所ができたのは便利」。7月初めにオープンしたトランクルーム「西宮小曽根町ライゼボックス」(兵庫県西宮市)の契約に訪れた市内の女性(65)は歓迎する。

 このトランクルームは重量鉄骨2階建て。中に入ると、廊下を挟んで両側にマンション部屋のような50室の収納スペースが広がる。

 部屋は高さ2メートル、畳2畳程度が標準。ミカン箱程度の段ボールだと、約180個の収容が可能だ。24時間いつでも出入りできる。

 運営するライゼ(大阪市北区)は、関西圏や首都圏を中心にトランクルームを展開。施設数は100を超えた平成12年から急拡大。26年時点で約480と約4・8倍に増えた。平均稼働率は約95%。担当者は「『荷物は増えたが、住み替えたくない』と、押し入れ代わりに気軽に使う人が増えている」と話す。

 倉庫のイメージ払拭

 トランクルームの国内市場規模は拡大を続けている。トランクルーム大手のキュラーズ(東京)の試算によると、市場規模は毎年約10%成長。26年は約520億円と初めて500億円を突破した。

 担当者は「近年マンションの建設費が高騰し、収納スペースが削られる傾向にあることも、需要を後押ししている」と分析する。

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