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【鹿間孝一のなにわ逍遙】大阪万博のシンボルマークも“一騒動”あった

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【鹿間孝一のなにわ逍遙】
大阪万博のシンボルマークも“一騒動”あった

日本万国博覧会(エキスポ'70)の新しいシンボルマークを持って“ご満悦”の「財界総理」こと石坂泰三・協会会長=昭和42(1967)年8月

 2020年東京五輪のエンブレムが、ベルギーの劇場のロゴとそっくりだというので騒ぎになっている。

 確かによく似ている。

 デザインしたアートディレクターが記者会見して「要素は同じものがあるが、デザインに対する考え方が違うので、まったく似ていない」「オリジナルと自信を持っている」と盗用疑惑を否定したが、ベルギーの劇場ロゴのデザイナー側は「盗作であることは明白」と法的手続きを取る考えを示している。

 さてどうなるか。

 建設費が膨大すぎて設計から見直すことになった新国立競技場に続いて、またしてもケチがついた。準備期間が5年を切った東京五輪は前途多難である。

 こちらは、そうカネも時間もかかるわけではないから、デザイン・コンペをやり直してはどうか。

 実は、いったん決まったシンボルマークを差し替えた例がある。

 1970年の大阪万博である。

当初デザイン「インテリだけが分かる案だ。大衆性なし!」 トップ決断で差し替え

 大阪万博のシンボルマークは桜をかたどったもので、5つの花びらは5大陸、すなわち世界を、中央の丸は日本を表現している。その下に「EXPO ’70」の文字。

 グラフィックデザイナーの大高猛さん(1926~2000年)の作品である。

 大高さんは大阪を拠点に活動し、日清食品のカップヌードルのパッケージデザインなどを手がけた。

(次ページ)同じ好例、1964年東京五輪マーク…説明の必要ないシンプルな美

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