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【衝撃事件の核心】怪しい中国人の「馬蹄金詐欺」 古代金貨、仏像の金塊は真っ赤なウソ 富裕層の在日「同胞」がターゲット

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【衝撃事件の核心】
怪しい中国人の「馬蹄金詐欺」 古代金貨、仏像の金塊は真っ赤なウソ 富裕層の在日「同胞」がターゲット

中国人の男2人が「本物の金塊」として買い取らせようとした、仏像や古銭に見せかけた金属塊=6月17日、大阪府警浪速署

 女性社長は府警に相談。府警は取引現場に捜査員を配置し、現行犯逮捕に至った。

古代中国の金貨の魅力

 事件の背景について、府警の捜査幹部は「富裕層にありがちな財宝の収集欲や名誉欲を利用しようとしている」と分析する。どういうことか。

 実は今年4~6月、同様に価値のない金属塊を金塊と偽り、現金をだまし取ろうとした詐欺や詐欺未遂容疑事件が、大阪や福岡、埼玉、千葉などで逮捕が相次いだ。容疑者はいずれも中国人。ターゲットとして狙われたのも、在日中国人や日本国籍に帰化した元中国人の「同胞」だった。

 府警によると、狙われるのは日本でビジネスに成功するなど、経済的に余裕のある富裕層。犯人グループは出稼ぎ労働者を装い、「工事現場で金でできた中国の古銭や仏像が入ったつぼを見つけた」と持ちかけるのがお決まりのパターンだ。

 これらの事件は、古銭の金元宝の形から「馬蹄金詐欺」と呼ばれる。平成18年前後から横行していたものだが、だまされる理由は、その「金元宝」にある。

 かつて中国で実際に流通していた金貨で、現在は骨董(こっとう)品のたぐいにあたるという。「転売目的よりも『貴重な古代中国の財宝を自分のものにしたい』という心理で買い取りに応じてしまう人が多い」と府警の捜査幹部。「中国に届け出れば感謝され、謝礼がもらえるだろう」と容疑者が持ちかけるケースもあるといい、名誉欲をくすぐろうする狙いも見え隠れするのだ。

 馬蹄金詐欺は23年ごろまでに約30人が被害に遭い、被害総額は約1億7千万円に上ったとされる。在日中国人コミュニティーが注意を呼びかけ、実際に現金をだまし取られる被害は減少したが、23年以降も詐欺被害や不審電話の相談は全国の警察に20数件寄せられているという。

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