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「お母さんいつも、ありがとう」暴行死の被害者の母、無念の思いを吐露

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「お母さんいつも、ありがとう」暴行死の被害者の母、無念の思いを吐露

 「犯人は絶対に許せない。ゲームプログラマーという目標を見つけて頑張っていた矢先に、こんなことになるなんて…」

 大阪府河内長野市の公園で6月、専門学校生の工藤勇人さん(19)が暴行を受け死亡した事件で、4日に取材に応じた工藤さんの母親(55)は、そう言って言葉を詰まらせた。

 「お母さん、いつもありがとう」。家族と夕食のテーブルを囲むとき、工藤さんは照れくさそうにつぶやいたという。ゲームやパソコンが好きな優しく、おとなしい性格。逮捕された2人は高校2年のころから頻繁に自宅を訪ね、母親が留守だと伝えても何度もインターホンを鳴らし、家の周りをうろついたという。

 工藤さんはその年の秋、学校を休みがちになった。ただ両親にいじめを打ち明けることはなく、母親は「不登校には気付かなかった」という。高校の制服を着て毎朝家を出ていたからだ。しかし、実際は両親が出勤すると自宅に戻っていた。母親は「親に心配させまいと思ったのかもしれない」と振り返る。

 「もう、学校に行くのは無理だ」。高校3年の5月に初めて母親に打ち明け、秋に通信制の別の高校に編入した。このころになると笑顔で「ゲームのプログラマーになりたい」と夢を語り、ゲーム関係の専門学校に進学を果たした。

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