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【衝撃事件の核心】5億円ネコババ弁護士の〝裏の顔〟 脳障害少女の家族も食い物に はぎ取られた「弱者の味方」の仮面

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【衝撃事件の核心】
5億円ネコババ弁護士の〝裏の顔〟 脳障害少女の家族も食い物に はぎ取られた「弱者の味方」の仮面

弁護士による多額着服・詐取事件の構図。大阪弁護士会(左上)所属の弁護士、久保田昇被告による犯行は平成21年春から今春まで実に6年にも及んだ。大阪地検特捜部が弁護士事務所を家宅捜索(下)、強制捜査に乗り出したことで「弱者の味方」の仮面がはぎ取られた

 数回にわたり、示談成立前の一時金名目で入金があったが、実は「交渉途中」と説明していた22年春の段階で示談が成立していた。本来の示談金は約9200万円だったが、振り込まれたのは一部に過ぎなかった。被告が着服した総額は約5400万円に上った。

 示談成立から3年余り後、久保田被告は「示談が不成立になった」との虚偽の事実を母親に告げた。「最近は自転車側の過失も重視されるようになった。訴訟を起こしても勝ち目はない」と説得。結局、母親は交渉継続を断念した。

 障害者向けの作業所に就職した長女は、記憶力の低下や激しい感情の起伏もあり、事故以前の生活に戻ることはできない。「法のプロなら大丈夫、と全面的に信用していた」。母親は憤りを隠さない。

借金返済、キャバクラ豪遊…

 捜査関係者によると、久保田被告は少女一家という「弱者」を含む被害者から着服、詐取した5億円近い大金を自らの借金返済や事務所の維持費、生活費などに費やしていたという。ただ、現実には「弱者」を食い物にした弁護士の犯罪は後を絶たない。

 25年には、成年後見人を務めていた女性の預金計約4200万円を着服したとして、東京弁護士会の元副会長が業務上横領罪に問われ、懲役5年の実刑判決を受けた。判決によると、この弁護士はバブル期の不動産投資に失敗し、多額の借金返済や事務所経費に充てるため横領を繰り返した。

 また、今年7月2日には、成年後見人として管理していた認知症の女性の預金を着服したとして、警視庁が業務上横領容疑で元弁護士を逮捕。無断で口座から現金を引き出したり、不動産を売却したりしてキャバクラなどで使っていたという。

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