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【衝撃事件の核心】5億円ネコババ弁護士の〝裏の顔〟 脳障害少女の家族も食い物に はぎ取られた「弱者の味方」の仮面

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【衝撃事件の核心】
5億円ネコババ弁護士の〝裏の顔〟 脳障害少女の家族も食い物に はぎ取られた「弱者の味方」の仮面

弁護士による多額着服・詐取事件の構図。大阪弁護士会(左上)所属の弁護士、久保田昇被告による犯行は平成21年春から今春まで実に6年にも及んだ。大阪地検特捜部が弁護士事務所を家宅捜索(下)、強制捜査に乗り出したことで「弱者の味方」の仮面がはぎ取られた

 「去年、当事務所へ移転する際に終了した事件につきましてはかなりの書類を破棄、整理しました。今一度探しているところです」。訴訟では久保田被告が会社側代理人の弁護士に宛て、苦しい「弁明」の手紙を送っていたことも明らかになった。

 結局、地裁は久保田被告が供託金などを着服したと判断。ほぼ請求全額の返還を命じる判決が26年8月までに確定した。

なりふり構わぬ金策

 直後の同年9月、久保田被告は返還命令に応じようとしたのか、なりふり構わぬ金策に走り出す。標的となったのは、大阪市内の幼稚園を運営し、園に隣接する土地の購入を検討していた学校法人だった。

 法人から売買契約交渉を委任された久保田被告は、実際は一切交渉しないまま「売買が順調に進んでいる」と説明し、土地購入費名目で計2700万円を詐取したのだ。法人には、売買の相手方弁護士の捺印(なついん)などがあるように見せかけた偽造報告書まで提出していた。

 売買契約が進めば、交渉をしていなかった事実が発覚するのは時間の問題だった。あまりにずさんな犯行のように思えるが、捜査関係者は「それだけ切羽詰まっていたということではないか」とみる。

「法のプロ信用」背信

 こうした背信行為の中でも、特に目を引くのが交通事故で脳障害を負った少女一家の被害だった。

 当時10代だった一家の長女は平成18年1月、自転車で帰宅途中、自宅近くの交差点で出合い頭にトラックと衝突。一時は意識不明の重体となり、脳機能障害が残った。母親が知人の紹介を受け、事故の相手側への示談金請求業務を委任したのが久保田被告だった。

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